八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕王朝時代の姫君の生活を調べていますが、資料はありますか? 

〔A〕資料は多数あります。その一例として『王朝の姫君』の記述をまとめると、次のようになります。
   ・貴族の姫君たちは后になるため、12歳くらいから教養を習得させられた。
   ・教養科目は、書道・琴・和歌(「古今和歌集20巻」の暗誦)が最低条件だった。
   ・大勢の侍女《藤原道長(ふじわらのみちなが)の娘である彰子(しょうし)の入内のときは、女房40人、童6人、下仕(しもづかえ)6人》にかしずかれていた。
    本書には、「源氏物語」「蜻蛉日記」などの文学作品が取り上げられており、宮廷での生活・当時の結婚生活などが紹介されています。また、風俗博物館(京都市下京区)のホームページには、平安時代の住居や調度品、貴族の遊びの写真や図が掲載されています。当時の様子を分かりやすく知りたいときには参考になります。

◎参考資料
・『王朝の姫君』 大槻修/著 世界思想社 1984年 <910/オ> 
・『平安朝の父と子』 服藤早苗/著 中央公論新社 2010年 <G367.3/フ>
・『庶民たちの平安京』 繁田信一/著 角川学芸出版 2008年 <210.3/シ>
・『平安朝の母と子』 服藤早苗/著 中央公論社 1991年 <G367.3/フ>
・『平安朝のファッション文化』 鳥居本幸代/著 春秋社 2003年 <383.1/ト>
・風俗博物館  http://www.iz2.or.jp  (2021年5月27日)