八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕クリストキントとは何ですか? クリストキントについて書かれた本があったら読みたいです。

〔A〕クリストキントは、ドイツ語で「幼子キリスト」という意味で、主に南ドイツやオーストリア等で祝われる聖ニコラウス祭の際、子ども達にプレゼントを届ける存在でした。16世紀になって、マルティン・ルターが聖ニコラウスの代わりに聖なるキリストがクリスマスイヴに贈り物を持ってくることをひろめました。
   クリストキントは翼をもった天使のような女の子の姿や、妖精の姿で描かれることが多いのですが、ドイツ語でキントは中性名詞のため、男の子でも女の子でもなく中性の子どもとされています。クリストキントは人に見られないように注意していて、近づいてくるときにかすかなベルの音がするそうです。アメリカでは「クリス・クリングル」とも呼ばれています。 ドイツのニュルンベルクではクリスマスマーケットのことをクリストキント市と呼び、2年に一度16歳から19歳までの女の子からクリストキントが選ばれ、シンボル的な存在として活躍しています。 本では『クリスマスおもしろ事典』『クリスマスの文化史』『図説ヨーロッパ歳時記』『Santa Claus サンタクロースとその仲間たち』に詳しい説明が載っています。 また、インターネットでは「ドイツ連邦共和国大使館」のホームページに「クリスマスの有名人」として紹介されています。

◎参考資料
・『クリスマスの文化史』 若林ひとみ/著 白水社 2004年 <386/ワ> (74〜81頁)  
・『クリスマスおもしろ事典』 クリスマスおもしろ事典刊行委員会/編 日本キリスト教団出版局 2003年 <386/ク> (146〜148頁) 
・『図説ヨーロッパ歳時記 ドイツの年中行事』 福嶋正純/著 福居和彦/著 八坂書房 2016年 <386.3/フ> (243、244頁) 
・『Santa Claus サンタクロースとその仲間たち』 フェリシモクリスマス文化研究所/編著 フェリシモ  1992年 <386/フ> (62、63頁)
・『クリスマスの本場 ドイツふれあい紀行』 伊関武夫/文・写真 角川学芸出版 2008年 <293.4/イ> (88、211〜216頁)  
・ ドイツ連邦共和国大使館総領事館 クリスマスの有名人
https://japan.diplo.de/ja-ja/themen/willkommen/figur/915160 (2024年1月28日)
・ トラベルスタンダードジャパン 世界一有名なクリスマスマーケット! https://www.travelwith.jp/area/europe/germany/topics/post-11039/ (2024年1月28日)