〔Q〕握り寿司を食べる際、お箸を使うのと手で食べるの、どちらが正しい食べ方ですか? また、握り寿司が流行ったという江戸時代も現代と同じでしたか?
〔A〕現代では、握り寿司を手で食べてもお箸で食べてもいいとされています。ただし、桶盛りや会席の場合にはお箸を使います。握り寿司が街で流行した19世紀初頭(江戸時代)においては、お寿司は屋台で立ち食いするものであり、お箸を使用せず手で食べるのが普通でした。お寿司を食べた後は、お湯飲みにわざと残しておいたお茶で手を洗い、お店の暖簾で手を拭いてお勘定を済ませ店を出る、という江戸のすし屋独特のしきたりがありました。
江戸の芝居見物や花見のお供にも欠かせなかったお寿司ですが、この折詰のお寿司はとても固く握られていたため、添えられていた楊枝(7センチくらいの長いもの)を刺して食べていたようです。
◎参考資料
・『やってるかもしれないけどやってはいけない日本人のマナー』 福島由美/監修 花島 ゆき/イラスト ブルーロータスパブリッシング 2013年 <385.9/ヤ> (92頁)
・『「さすが!」といわせる大人のマナー講座』 日本マナー・プロトコール協会/著 PHP研究所 2018年 <385.9/ニ> (171頁)
・『ワンランクアップ!50代からの常識&マナー』 相川誠/著 矢野三千子/監修 徳間書店 2015年 <385.9/ア> (129頁)
・『日本の食文化史』 石毛直道/著 岩波書店 2015年 <383.8/イ> (266頁)
・『江戸グルメ誕生』 山田順子/著 講談社 2010年 <383.8/ヤ> (154頁)
・『日本人は寿司のことを何も知らない。』 美しい日本の常識を再発見する会/編 学研 2003年 <596.2/ウ> (24、25頁)