八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕2月はなぜ28日までしかないのかをわかりやすく説明した資料はありますか?

〔A〕『夢水清志郎に挑戦!超(ハイパー)名探偵ものしりクイズ』と『小学生の大疑問100パート2』の2冊に記載されています。 これらの資料によると、私たちが今使っているグレゴリオ暦のもとになったユリウス暦以前の暦は、1年が3月に始まって2月に終わっていました。 そこで最後の月である2月を太陽の動きとの誤差を調整する月にしていました。2月の日数は29日で、うるう年の時だけ30日でした。 ユリウス暦を作ったユリウス・カエサルは1年365日を12の月に分け、自分の誕生月である7月を大の月とし、奇数月を31日(大の月)、偶数月を30日(小の月)としました。カエサルの跡を継いだアウグストゥスも自分の即位の月である8月を大の月にしたくて、8月を31日にしてしまいました。その結果、1年が1日分多くなり、2月から1日を引き28日になったということです。 太陽暦、ユリウス暦、グレゴリオ暦について詳しく知りたい場合は『文科系のための暦読本』や『暦を知る事典』などを参考にしてください。

◎参考資料
・『夢水清志郎に挑戦!超(ハイパー)名探偵ものしりクイズ』 はやみねかおる/作 青い鳥文庫編集部/作 講談社 2008年 <404/ハ> (87〜92頁)    
・『小学生の大疑問100 パート2』 講談社/編 講談社 1998年 <304/コ/2> (30、31頁)
・『文科系のための暦読本』 上田雄/著  石原幸男/監修 彩流社 2009年 <449.3/ウ> (35、36、42〜57頁)
・『暦を知る事典』 岡田芳朗/ほか著 東京堂出版 2006年 <449/コ> (8〜13頁)