八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕ウメとアンズの花が咲いているのを見ましたが、よく似ていてどっちがどっちかわかりませんでした。見分け方を教えてください。

〔A〕アンズもウメもバラ科サクラ属に分類される樹木で、植物学的にも近縁な仲間なのでよく似ていますが、その特徴により、以下のような見分け方があります。

開花の時期…早いのがウメ、ウメより遅いのがアンズ(『ウメハンドブック』)
萼(がく)…平たく花も小振りなのがウメ、反っていて花が大振りなのがアンズ(『ウメハンドブック』)
花…小さめで色が白からピンクなのがウメ、大きめで色がピンクから紅なのがアンズ(『育てて楽しむウメ 栽培・利用加工』)
葉…小さめなのがウメ、大きめなのがアンズ(『果樹園芸大百科 14』)
樹皮の色…灰色または淡緑色なのがウメ、淡紅色なのがアンズ(『育てて楽しむウメ 栽培・利用加工』)
生育環境…比較的湿地を好むのがウメ、比較的寒冷地も好むのがアンズ(『育てて楽しむウメ 栽培・利用加工』)
果実…固いのがウメ、軟らかいのがアンズ(『育てて楽しむウメ 栽培・利用加工』)
実…食用時に果肉から核(種)が外れない"粘核"がウメ、果肉から核(種)が外れる"離核"がアンズ(『育てて楽しむウメ 栽培・利用加工』)
核(種)…小さな穴がたくさんあるのがウメ、穴がないのがアンズ(『果樹園芸大百科 14』)
根…淡褐色なのがウメ、赤いのがアンズ(『果樹園芸大百科 14』)

◎参考資料
・『ウメハンドブック』 大坪孝之/著 亀田龍吉/写真 文一総合出版 2017年 <479.7/オ> (2頁)    
・『果樹園芸大百科 14』 農文協/編 農山漁村文化協会 2000年 <625/ノ/14> (209、213、219頁)    
・『育てて楽しむウメ 栽培・利用加工』 大坪孝之/著 創森社 2015年 <625.5/オ> (7、10頁)