八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕画家ルドンの兄がどういう人だったのか知りたいのですが、載っている資料はありますか?

〔A〕兄であるエルネスト・ルドンについて詳細に記載された資料は見つかりませんでしたが、弟であるオディロン・ルドンからみた兄との関係が断片的に記載されている資料がありましたので、その文章を一部紹介します。
『Redon』より
・兄エルネストは、父母の移民中に生まれた子であるが、音楽の才にめぐまれながら、長ずるにしたがって無気力   となり、家事のブドウ栽培に従事することのみで終わった。母親の異常な偏愛にわざわいされたのである。   と同時に、エルネスト自身、この母に対するコンプレックスに終生なやまされることになった。
『もっと知りたいルドン』より
・父ベルトラン・ルドン、母マリ=オディール・ルドンとの間に第1子として生まれる。次男で画家のオディロン・ルドンとは5歳差。ピアノを弾いており、音楽の神童と言われた。
・長男。音楽の神童。母マリのお気に入りであった。
・才能あるピアニストでクレオール風の歌謡や子守歌などを作曲してボルドーで評判をとっていたエルネスト

◎参考資料
・『Redon』 [安東次男/執筆] 世界文化社 1968年 <708/セ/8> (13頁)  
・『もっと知りたいルドン : 生涯と作品』 山本敦子/著 東京美術 2011年 <723.3/ル> (6、7、11、16、18、37、48頁) 
・『オディロン・ルドン : 「自作を語る画文集」夢のなかで』 オディロン・ルドン/画・文 藤田尊潮/訳編 八坂書房 2008年 <723.3/ル>