〔Q〕皿倉山ケーブルのことを年配の方が「帆柱ケーブル」と呼んでいるのを聞きました。
ケーブルがあるのは皿倉山で帆柱山ではないのに、何故そのように呼んでいるのかを知りたいです。
〔A〕1957(昭和32)年、旧八幡市の市政40周年記念事業として「自然と夜景が楽しめる皿倉山山頂エリアへの交通手段の提供」を目的に、官民共同で帆柱ケーブル株式会社が設立され、「帆柱ケーブルカー」が設置されました。しかし、皿倉山に登るのかがわかりにくいという利用者からの声があり、2015(平成27)年4月1日に、社名を皿倉登山鉄道株式会社へ、施設名を「皿倉山ケーブルカー」へと改称しました。
「帆柱ケーブル」と呼ぶのは、当時の名残と思われます。なお、なぜ最初に「帆柱ケーブル」という名称を付けたのかは不明です。
◎参考資料
・『北九州自然休養林遊歩道案内図』 直方営林署/監修 高尾輝男/調査・編集 北九州市経済局農政部殖産課 1980年 <K299/キ/地図66>
・『ゼンリン住宅地図福岡県北九州市 6 八幡東区』 ゼンリン 2023年 <K299.1161/ゼ/23-6> (14頁、地図42、51、58)
・『ゼンリン住宅地図福岡県北九州市 6 八幡東区』 ゼンリン 2013年 <K299.1161/ゼ/13-6> (14頁、地図42、51、58)
・皿倉山ケーブルカー・スロープカー「会社案内」 https://www.sarakurayama-cablecar.co.jp/company/ (2024年12月26日)
・西日本新聞 2015年3月24日朝刊 33面(書誌登録なし)
・西日本新聞 2015年4月2日朝刊 25面(書誌登録なし)